山から下りると男は無口に・・・    2004年8月24日

 なんて格好つけている場合じゃないけれど
いろんなことをあんまり説明しないできちゃったからとりあえずここを見て。 信濃毎日新聞 2004年(平成16年)2月18日(水曜日)中高年登山隊未踏峰へ
 富士山はおれにとってはつまらない山だった(あくまで北アルプスと比べてだけれど)。
 山そのものが単独峰だから遠目には日本最高峰ということでかっこよく見えるんだけれど、入ってみると瓦礫だけで自然の趣がなんにもない。男でいえばデクノボー、女でいえばマグロ。それを売り物にしている現地の人たちに文化のかけらもない。山小屋はまるで避難小屋みたい。登って噴火口を1周したら何もすることがなくなってしまった。登っている人たちが北アルプスとはまったく別人種。中高年なんてほとんどいない。手をつないでいる若者が相当いる。山が好きで登っているとは思えない。
 というわけで、外国の高い山に登る前に国内最高峰だけは行ったほうがいいよといわれた富士登山はマラソン選手の高地訓練以上の場所ではなかった。でも先週登った奥穂高岳の3190mが自己最高だったおれにしてみれば、八合目で3400m、山頂で3776mの登山はなんと言っても未体験の連続。周りでばたばた倒れたり、坂道の角ごとにのたうちまわっている光景は勉強になりました。
   

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