中高年は高野をめざす    2004年7月23日

 先週、中国の青蔵高原へ行かないかという話が私に持ち込まれた。長野県内に住む50ー60代の中高年の登山愛好家約30人が9月末、黄河、揚子江、メコンの三大河の源流が集中する青蔵高原にある未踏のガンシカ峰(5254b)に挑戦するから同行しないかという話。とてもそんな高いところへは無理ーと思ったら、4000bのベースキャンプまでは車と馬で登るし、氷河にとっかかるそれより上へは行かなくてもいい、中高年の登山隊だから中高年の記者が行った方がおもしろい記事が書けるのではないかとおだてられ、ついその気になって手を挙げてしまった。
 しかし、資料を取り寄せてよくよく調べてみると、2年前に新潟県の中高年隊が同じ山に挑んだが、ベースキャンプに着いた時点で10数人の隊員のうち4人が重症の高山病となり、即刻かつがれて下山、残るメンバーは予定を変更してトレッキングに切り替えたことがわかった。
 日本国内では高山病にかかることはほとんどなく、たいていの人は海外に行って初めて経験するらしいが、どうも生まれつきのようなものにも関係するらしく、山登りで健脚だから高地にも強いというわけでもないらしく、その逆もまたあるらしい。登山が目的の一般隊員なら高山病で断念するのも致し方ないだろうが、取材目的のたった1人が早々にダウンして寝たきりになってしまっては何のために行ったかわからなくなる。そのことを心配しだしたら不安とプレッシャーで酒でも飲まずにはいられないーという夜が続いています。りえちゃんの推測は見た目はあたっているね。
   
  
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