らいてうの家着工をめざして   (週刊上田)2004年9月11日

真田町四阿高原 「らいてうの家」着工をめざして

● NPO法人・平塚らいてうの会、建設予定地視察・交流会
●「平塚らいてう展」盛況、真H町・上田市の会も活発に

「信州あずまや高原に、 らいてうを記念する小 さな山荘風の家を建て ましょう」。NPO法人 「平塚らいてうの会」 (本部・東京)では、 らいてう生誕120年の2006年に、真田町の 四阿高原に「らいてう の家」をオープンする 計画を進めています。
 8月28日には、建設 予定地視察と交流会を 開催。東京、山梨、和歌山、 地元真田、上田の会員ら約 60人が現地を見学。続いで、 同町の「真田庵」で、町の 歴史の学習と建設について の話し合いを行いました。
  

 平塚らいてう(1886〜 1971・東京生まれ) は、女性解放運動や平和運動 など、近代女性史に輝く 業績を残した人物。「70に なったら、野の花、野の鳥 と親しむような生活をした い」と書く、自然を愛する 人でもありました。
「らいてうの家」建設予定地 (400坪)は、あずまや高原ホ テルの南隣の山林。らいて うが生前に入手していた土 地で、遺族から「らいてう の会」に寄贈されました。 着工予定は2005年春。 建設費の募金も始まってい ます。「"らいてうの家" をつくる平和・協同プロジ ェクト」代表の米田佐代子 さん(東京)は、「らいて うに関する展示、勉強会や イベントなどを開く場。平 和と協同、女性の自立、自 然を生きる、といったこと を考え、発信していく拠点 にしたい」と話しています。
 設計・施工担当は、上小 地区の女性建築士9人でつ くる「アトリエ獏 "らいて うの家″プロジェクト」 (代表=服部弥重子さん・ 東御市)。会貞から寄せら れた「提案カード」の意見 をもとに、家(約35坪)の イメージ案4案を発表。参 加者は、設計コンセプトや 暖房方法などに対し個々の 意見を述ペました。
「真田・平塚らいてうの会」 会長の花岡静枝さんは、 「建設実現に向け、地元と して最初から一生懸命やっ てきました。責任もありま すが、ここまで具体的にな り、うれしい」と語りまし た。
※写真は、8月26日〜30日 まで、上田駅前の上田情報 ライブラリーで開かれた 「平塚らいてう展」。らいて うを広く知ってもらおうと、 「上田・平塚らいてうの会」 (杉山洋子会長)と同ライ ブラリーが主催。写真、色 紙、著書など約30点が展示 されました。    


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