ぶーちゃんの遊句 2002-2003






2002年 11月 3日

りえっち、姉がおひさまクラブ、知ってる、知ってる、って。行く行く、って、よろしく!
羊 5連発

      しんとして 草はむ羊 背の冬日
      草をはむ 羊の背中に 冬日揺れ
      身を寄せし 羊の目にある 小春日よ
      小春日の  羊の耳よ 柔らかき
      犬といて 羊和めり 冬日落つ 





2003年 5月 3日(土)

私は今日は但馬小京都、出石、に行ってきました。といっても、当然皆の衆には馴染みのない名前だよね。でも意外や意外、出石と上田は大つながりがあるんだよ。昔、1700年ごろ、出石と上田の間で国替えがあって仙石氏が出石城主になったんです!そのとき、お姫様がそば職人を連れて行かれたとか。で今や、出石はそば、皿そばがつとに有名なんで〜す。5皿が一人前、アルデンテのそば、おいしかったよ。


         新緑の 出石に姫の 蕎麦の香や
      若葉風 蕎麦ののれんに 寄りており




2003年 5月 5日(月)


      桜鯛 かかえし男の 胸の反り
      俎上にて 貫禄さらに 桜鯛
      出刃にぎる 技は手だれと 桜鯛





2003年 5月22日(木)


      友逝くや 高きこずえに 山法師
      白き手を 空に振りおる 山法師





2003年 6月 4日(水)

      充電の 日を訪う友に 降る緑
      過ぎたるは 及ばざる如しと 昼ビール
      買いだめし サンデー毎日 重きこと

用事があって今朝は人と会ってきました。僕より3つくらい年上の 社交ダンスの達人(エキストラで『シャルウィーダンス』にも出た御仁)。
4月末で会社を辞めて 今は毎日「ビールアンド昼寝、ときどき孫遊び」だって。7月からは外資系の会社に決まってるらしいんだけど、とにかく暇もてあましてるからまた遊びに来てくれよと。最後に最近の一句だって。ぶーちゃん 添削してやってください。

      「充電もこれだけすれば感電死」

なぜかこの書き込みはぶーちゃんのものじゃないけど、「保存」されてました。
誰のかな?




2003年 6月 9日

雨上がりの森の中で自分もゆっくりと”再生”していく、その爽やかな喜びが伝わる。


      胸に住む 鳥六月の 雨を恋う
      胸で鳴く 鳥六月の 野に放つ 





2003年 6月11日


      落ちそうで 落ちない巣ばかり つばくろめ
      矢となりて 朱ののどみせし つばくろめ





2003年 6月27日


      梅雨寒の 夜父に聞く かの戦さ
      愛犬を 呼ぶ母一時 梅雨晴れ間
      たまに会う 姉妹でバラの シュート見る
      六月の 山幾重にも 青重ね





2003年 7月14日


      霧闇夜 ほたる小さく ささやきし
      赤き実の 枝を墓前に 夏便り
      それぞれの つむぎし時織る ゆめ工房






2003年 7月14日

「コカリナ?」読んだよ、読後感です。


      流燈の 歌いたき歌 吹く夜かな
      コカリナに 御霊寄り来る 原爆忌
      木に住める こだま放てし 冬の空
      コカリナの 響き祈りに 透きゆきし
      手の中の 笛より出る 夏木立 
    


 黒坂君、おっそまつ。子どもの頃の遊びの話もおもろかったあ〜。
 それと、ここぞ!というときに周美さんがいいこと言ってくれるねっ、まったく! コンサートの時のオートハープを胸に抱いた彼女の姿、とても優しくて印象的だった。



黒坂君「返句」   2003年 8月 1日

 

      友の句を 楽譜に挟み 夏の旅





しまじろう@office    2003年 8月 21日


       これがまあついに孫かえ丈一尺
      抱き寄せても拒むことなき乙女かな
      抱き寄せても抱き寄せてもの微笑み返し



ぶーちゃん「返句」     2003年 8月 21日


       ”秋さ”めや じじ持つ傘の 大きくて
       ”秋さ”えて 月の使者をも 迎え撃つ





2003年 9月 3日

     父母のいる 気配近くに 秋のセミ
     父がいて 母も笑いし 白き夏
     草ひいて 残暑の汗の おびただし





2003年 10月 6日


      地に落ちし 花の行方や 落花生
      親指の 白き姫住む 生地豆
      鳥となり ゆでし地豆を ついばみし
      落花生 爪立て割りて 笑みこぼれ





2003年 11月 7日

 そういえばりえちゃん米子瀑布のこと書いてたよね、以前にも。う〜ん、紅葉入り乱れる彼方に2本の滝かあ、イニシエ、神様が暮らして居られたような、すてきだねえ、想像しているよ。

      いにしえの 神の滝抱き 紅葉濃し

なんてどうかなあ?




2003年 11月 14日

 黒坂君はもう長野に行ってるよね、熊本の現役の子どもばかりでなく子どもを退役してしまった面々の目もきらきらと輝かせてね、しんどいハードな仕事ではありましょうが・・。


       何見てた 笛風吹いた 秋空に
       何聞いた 紅葉散る音 森の奥
       何泣いた 一瞬聞いた 冬の声

とまあ、熊本の子ども達を想像して・・




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